日本の中古車市場は、その流通形態や価格帯などを考えると、他の先進国とはずいぶん異なったものであるということが考えられます。
個人間での取り引きがスタンダードである諸外国に比べ、日本はやはり「安全」や「信頼性」を重視するためか、業者(ディーラーや中古車販売店)を通したものがほとんどです。

インターネットオークションなどを通じて個人間で取り引きをする方法も少しずつ盛り上がってきてはいるようですが、しかしまだまだ現状は「業者を介する」という形が標準です。
 これは良い意味でも悪い意味でも非常に「日本らしい」と言えるのではないでしょうか。

各保証の有無、年式や走行距離、エンジンの状態を念頭に車を選ぶ、という国は、客観的に考えても日本の国民性を顕著に表しているのではないかと思います。

例えばアメリカでは、走行距離・年式ともに日本の平均的な基準の約2倍程度は何の問題もないと考えられています。日本では10万キロメートルを越えるとだいたいの車は廃車にされるか、乗り換えられることが多いです。
しかしアメリカでは20万キロメートル程度までは普通に走ると考えられていて、実際に日本で10万キロメートル以上走行した自動車がアメリカに輸出され中古車として販売されている、といったケースも多いようです。

 また、今回はアメリカを例に挙げ個人間取り引きでの自動車売買のケースを考えてみましたが、アジアや中東、南米などでは全く違うシステムが確立されていることも多いようです。今後自動車がますます市場に流通し「ひとり1台」という文化が広がってゆくと、中古車の市場もそれと同様にますます盛り上がってゆくことが考えられます。

 環境への配慮やその他様々な制度の見直しが叫ばれている自動車市場において、「中古車」という市場がどのような変遷をたどってゆくのか、また国や地域によってどのような違いがあるのか、比較して色々と考えてみることも非常に面白そうです。