アメリカの中古車
アメリカでは大きく分けて「ディーラー」「中古車販売店」「個人」の3つ間で中古車は取り引きされています。市場の特徴として、エンジンの不調や外観の傷、年式の古さや走行距離の多さ、といった観点から比較しても、非常に高値で安定している、というものがあります。

日本では2毎に必ず車検を受け厳重に整備されることが当たり前であるのに対し、アメリカではそもそも車検という制度がありません。平均約16000キロメートル(約1万マイル)も走行するアメリカこそ、本来ならば車検の制度を整えるべきであると思うのですが、「壊れてから直す」といった考え方が定着しているアメリカ車と、厳しい車検制度の下で厳重に整備されている日本車とでは、中古車であればそもそもその品質にある程度差が生じてしまうことは仕方のないことであると言えるのではないでしょうか。
これが新車となると日米で大差がないことにも驚きを隠せません。


売買形態
ここで特に注目したいのは「個人間での売買」という売買形態です。世界中、特にアメリカではこの方法は非常にポピュラーです。売却希望者は休日の新聞広告や学校・アパート等の掲示板等に情報を掲載し、その後購入希望者と直接連絡を取り、実物を見て売却する、
という方法です。この売買形態の最大の利点は、なんと言ってもその値段です。アメリカでは、Kelly’s Blue Book(KBB)というインターネットサイトを基準に中古車の価格が決められていることが多いです。この価格を参考に、中古車業者を介さずに個人取り引きをしていくことが多いです。当然、中古車屋に支払う中間マージンが省かれる仕組みですので、売却希望者も購入希望者も通常より得をする、ということになります。

 しかしこれはあくまでも値段のみを中心に考えた場合のことです。個人間で自動車を売買するのですから、当然様々な問題も発生します。

 そのひとつが「故障」に関するものです。売却希望者の中には事故歴等を隠したまま購入をすすめるような人もいないとは言い切れません。そこで、車に関して質問をする際、必ず自動車の車体番号を聞いておきましょう。アメリカでは、車体番号から大きな事故歴や所有歴が確認できるシステムがあります。これらを必ず自分の目で確認することによって、少しでも両者間のトラブルを防げるのではないかと思います。


車を購入する手順
次に、アメリカで個人売買によって中古車を購入する手順です。
広告や掲示板を見て、連絡を取り、実物を見ます。その自動車が気に入ったのでぜひ購入しようと思った場合、次のような手順で購入手続きをすすめます。

 まず、引き渡し方法や支払い方法等を確認します。登録を行うのですが、登録に関する法律や条令は州によって様々なので、よく確認することが必要です。よくあるパターンとして、車の所有者が持っている権利書または所有者の証明書を売却者が購入者に譲渡し、その後売却者と購入者の両方が、立会人(自動車登録立会い人)の立会いのもと売買成立を確認して用紙に署名をします。そして登録所を各州の交通局に送って登録手続きをします。この間は約1ヶ月以上もかかる場合があります。しかし早ければその日のうちに持ってかえることも可能なので、確認が必要です。

注意点
個人間の売買の場合、業者を介するよりも不安な点が多いと思います。例えば購入した車が実は盗難車なのではないか、という問題。売却希望者側からナンバープレートをそのまま引き継ぐことを強く勧められた場合は要注意です。

何も知らずに購入した購入者も捕まってしまいます。また、保険も要確認です。初めて車を購入する人は新規に契約をする必要がある。現在すでに車を持っている人に関しては、その車の保険で一時的にカバーできることがあるようです。個人間で売買される場合は、ディーラーや販売店と違って当然補償制度は一切ありません。そのため、万が一故障してしまった場合のことも考え、保険はしっかり選択する必要がありそうです。

 また、支払い方法にも注意が必要です。銀行が発行しているキャッシャーズチェックを使う場合が多いです。ローンで買う場合は、購入者側がローンの申請、手続き等を行う必要があります。ローン会社に問い合わせ詳細を確認する必要があります。